レットルーム 
 
大阪府松原市
2006

大阪府松原市の住宅街に位置する築40年のお宅のリフォーム計画。

今から約10年前
突然建築主様のところに
お知り合いの方から こんな話が舞い込みました。

「今、 保健所にきれいなゴールデンレトリバーが保護されてきたのだが、
どこにも引き取り手がなく、このままでは後数時間で処分されてしまう。
お宅で飼うことはできませんか?」

あまりに突然のことでご家族はたいへん躊躇なさったそうです。
でも、今、手を差し伸べなければ、
という思いからの一大決心で、その犬を連れ帰り、
「風と共に去りぬ」のレット・バトラーに因んで奥さまが「レット」
と名付けました。

 獣医師の所見は当時で約2歳。
それから10年ですから現在推定12歳。
レットは既に老犬の域に達し、3人のお嬢様も皆成人されました。
ご夫婦とお母様、大人ばかりの6人家族となった今、
一つ屋根の下に暮らしてはいるものの、それぞれの時間、
それぞれの部屋で過ごすことが多くなりました。
それでもレットがいてくれるからこそ
家族の気持ちに共通に通い合う何かがあるのだそうです。

10年間、その一員として、そっと家族に寄り添ってくれたレットを囲んで
今再び家族というものを確認してみよう。
今回のご依頼にはそんな思いが込められています。

レットが自由に行き来できる勝手口、皆が集まるLDK、大好きな日向ぼっこができるテラス...

癒し、癒されながら、共に生きるご家族とレットを静かに見守る、
そんなリフォームの完成です。

 

 Rhett Room




 

 

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