プロ仕様のトリミング室を持つ、愛犬家のためのリフォーム
家を一新するのを機に、奥様が愛犬のために技術を身に付けていたトリミングを本格的にするためのスペースを設けた『ドッグケアハウス』。あんずとかりんの２頭のトイ・プードルを自宅でケアできる愛犬家の夢の住まい。
[大阪府・ドッグケアハウス]
Ｋさんご夫妻が暮らす家が建てられたのは昭和52年。築30年になる家の傷みが気になっていたＫさんは、今の自分達のライフスタイルに合う家に建て直ししようと検討していた。相談を受けた建築家の小川一さんは、建て直さなくてもリフォームすることで十分に夫婦が望む快適な空間が得られると提案。「建て直しの大掛かりな工事となると、ご近所への騒音等の迷惑が気になる」と考えていた奥様も 小川さんの提案に安心し、ほぼ全面をリフォームすることに決めた。
LDK、水廻りなどを使い勝手よく、心地よい空間にすることとは別に、Ｋさんが要望の第一に挙げたのが「トリミング室」を設けることだった。「10年ほど前にトリミングの勉強をはじめて、そしてこの子（あんず）を飼いはじめたんです。そのうちにご近所の方に”うちの子もカットして欲しい”といわれるようになって・・・。以前は玄関でカットしたり、洗面台や浴室でシャンプーしていたので大変でした。それで本格的なトリミング室がほしいと主人にお願いしたんです（笑）」と奥様。
Ｋ邸には表と裏の２方向に出入り口があり、この一方をトリミング室専用として、本格的な店舗構えの外観に一新された。住居部分との境界線となる引戸には犬専用の出入り口を設け、かりんとあんずは自由に行き来することができる。また、浴室をトリミング室のすぐ脇に配置して、大型犬のシャンプーにも対応できるように設計されているほか、犬のための仕掛けが随所にある。今では口コミで評判が広がり、離れたところからもお客さんが来るとのこと。
〜犬と暮らす家 2007 vol4から転記〜