スタッフ日記・・・・
2012.5.10
オガサワラ君
２０１１年に小笠原諸島が世界遺産に指定されました。
東京都でありながら、亜熱帯気候の自然に恵まれた美しい島々。
アクセスは東京―父島間 約１０００キロを２５時間半で結ぶ
６日間に一便の定期船のみの遠い島。
にもかかわらず、島の人たちの温かい歓迎もあり、観光客は絶えないのだそうです。
「いつかはいってみたいね〜」
自然と生き物が好きな我が家では憧れの場所です。
うらやましいいことに、旦那の職場の方が小笠原に旅行に行かれ
お土産に不思議な植物をいただきました。
南アフリカ原産で熱帯地域に生息する
“葉っぱから芽が出る” セイロンベンケイソウというこの植物。
オガサワラくんと名づけ、育てることになりました。
たしかに葉っぱの先に根っこらしい細いヒゲが見え、
しばらくすると芽が出てきました。
親である葉っぱは養分を取られ、次第に枯れゆきます。
ぐんぐん成長してきたので鉢に移してやると
たちまちジャングルのようにモシャモシャに
そして落ちた葉からまた芽が・・
その生命力には驚きです。
人間とおなじように植物も、子供から孫、ひ孫へと命のリレーは繋がっていくのねぇ
と感慨深く日々観察していたのでありましたが・・・。
セイロンベンケイソウは受精したたねから成長する植物とちがい
親である葉っぱから成長する親と全く同じ遺伝子を持つ
クローン生物なのだということが判明。
ということは、オガサワラ君がいっぱいだったのね・・・。
今まで子供よ、孫よ、ひ孫よとの声賭けに
必死で違うよ違うよと反論していたのかも知れません。
気分を害したオガサワラ君はいつの間にか元気がなくなり、
土に帰ってしまったのでした。
ごめんよ、ごめんよ〜。
文・写真：青木
