スタッフ日記・・・・
2010.12
狭小キッチン
鍛治です。
皆様 ミニキッチン をご存知でしょうか？
その名のとおり、超コンパクトなキッチンで、ワンルームマンションなどの隅っこに
配置されているのを目にされたり、ご覧になったことがおありでしょうか・・・・
そう、恐ろしく使い物にならないサイズの・あれ です。
アトリエにご依頼頂く皆様には、あまり縁の無い設備ですね・・・・。
限られたスペースの中で、極限までの「小ささ」を追求し生まれた、このミニキッチン
私も1Kマンションにて、このミニキッチンを使用しております。
幅90cm・奥行50cm・高さ170cm！
一般的なシステムキッチンは、最低でも幅180cm奥行65cmですので
その小ささをお分かり頂けますか？
←我家の狭小キッチンはこちら
お見苦しくてスミマセン・・・・
こんな代物を よくも、まあ製品化してくれたものだ・・
と感心する一方で、入居当初は嘆いておりましたが・・・・ 住めば都、使えば名機？
10年経った今、この狭さに愛着まで感じています。
現在市場にあるミニキッチンは、モノトラスな物が一般的ですが
築25年・我家のミニキッチンは、レトロ仕様。
（物は例え様、不動産広告風に言うとこんな感じ）
背面パネルは昭和を想わせる（？）緑色のタイル風
電気調理器の正面パネルは焦茶色で、これも何だか珍しい色です。
当然、収納スペースは不足しているため
100均グッズを多用し、壁面から吊り下げ放題の鍋類が、ごちゃごちゃと･･･
「理想のキッチン」とは程遠いですが
それでも、この雑多な雰囲気が結構気に入ってます。
まな板は常に横向き
自作の水切り棚
あまりの狭さに、まな板を使うにも「必殺横向き切り」です。
いつも横向きに包丁を使うので、
普通の広いキッチンでも、身体が自然と斜めに向いてしまいます・・。
食器の水切り棚も、入居当初は何故？か無く 100均スチールワイヤーを利用し、作りました。
棚から食器が落下しないように、積み上げるには ちょとした技を要します。
そんな技や、多少のストレスを伴うキッチンではありますが
コンパクトさ故に、お掃除は楽♪（唯一の長所かも）
それに、それなりの料理も可能で、独り暮らしの身には十分な空間です。
そんな苦労も技も、10年経てばすっかり日常
に・・・。
先日、狭いキッチンで背中を屈め料理する私を見た友人が
「こんな狭いキッチンでも使い物になるんだね〜」と感心してくれたため、
今回、日記ネタとさせて頂きました・・・。
とは言え、いい加減この狭小空間を卒業したいのも本音です。
そんな折、「かもす家」の引渡しに立合わせて頂きました。
主役とも言うべきキッチンには、建築主様にも大変ご満足頂きましたが・・
私 個人的にも、理想的！！
スケール感、雰囲気共に素敵すぎます。（詳細は近日HPにてUPいたします）
こんなキッチンに立てるのは、いつの日か・・・？
文・写真：鍛治
