スタッフ日記・・・・
2009.08
秋の気配・・・
今年は芸術の秋からスタート。
まず、はじめに
現在天保山サントリーミュージアムで開催中の
『スタジオジブリ・レイアウト展』へ。
≪レイアウト≫とは、
一枚の紙に、背景とキャラクターの位置関係、
動きの指示、カメラワークの有無やそのスピード、
撮影処理など、そのカットで表現される全てが
描かれた映画の設計図とも言えるもの。
スタジオジブリ展より抜粋
今まで、いろんな原画展に行ったけど、これほど感動したものは初めて。
一枚の絵にぎっしりと情報がつまっている。
例えば、このカットは３秒・人物はこんな動き・雲の流れはこっちからあっちに・ここは光が当たって・・・
見れば見るほどすごいと思った。（展示では撮影不可だったのでぜひ生で！）
１枚の鉛筆画が今にも動き出しそうである。
というかすでに私の頭の中では、
人物のセリフや曲までが
流れ出しているのである。
（もちろん今まで何回もアニメを見ているから。）
鉛筆の跡が残るほど力強く描かれているシーンを見て
感動して思わず涙が出そうな場面も。
←↑↓展示会限定ポストカードから
トトロ・ナウシカ・ラピュタ・紅の豚・もののけ姫
千と千尋・ハウル・ポニョ といったジブリ作品から
アルプスの少女ハイジ・母をたずねて三千里・赤毛のアン
未来少年コナン・じゃりん子チエといった
昔の高畑・宮崎監督の作品も展示されている。
人が多く、また作品も多いので、
とても1回行っただけでは満足できなかった。
まだ10/12までしているので、
できればもう一度足を運びたい。
次に、西宮市大谷記念美術館へ。
こちらは『イタリア・ボローニャ国際絵本原画展』が
今年も開催されている。
世界各国の作家の絵本作品が見れるのでとても楽しい。
また、水彩・アクリル・インク・グアッシュ・シルクスクリーン
刺繍・コラージュ・CGなど様々に表現された
原画を見ることができる。
絵本ではどうやって書いているのだろうと思うものも
原画を見ると発見がいくつもある。
暗い作品や、よくわからないものもあるけれど、
見ていてあきさせない。
次は、京都文化博物館で『藤城清治 光と影の世界展』に行くつもり。
兵庫県立美術館では『だまし絵展』もしている。
秋は楽しいイベントが盛りだくさんである。
もちろん芸術の秋も楽しいが、もうすぐ秋祭り（だんじり）の季節。
これも毎年の私の楽しみ。
文・写真：池下