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実家があるのは特に目立った産業も無く、人口流出に悩む田舎の地方都市なのですが、
昔からスポーツ選手の合宿地としてその筋では知られているらしく、
子どもの頃はマラソンの宋兄弟や瀬古選手（歳がバレる？）、
増田明美さんなどがトレーニングに訪れ、
サインをもらいに合宿所まで尋ねていったこともあります。
それが今は合宿の町としていつの間にかインターナショナルになっていて、
この夏は世界陸上のドイツのナショナルチームが最終調整のために合宿を行っており
田舎町に不似合いなでガタイのいいドイツ人をよく見かけました。
そんな関係もあってか開催当初はそんなに興味を持っていなかった世界陸上だったのですが
せっかく近くでやっているんだし、と最終日の9月2日、
早起きし、家族で自転車をこいで長居公園まで女子マラソンを見に出かけてみました。
朝7時という早いスタート、「そんな物好きはいないだろう」と
高をくくっていたのですが、どうしてどうして、公園に近づくにつれて自転車の通行量が増えてきます。
長居の交差点に着くと地下鉄の入口からはまだ7時前とは思えないほどの人がどっと上がって来ました。
なんとか長居公園内道路の縁に陣取りましたが沿道は切れ間の無い人、人、人。
実はワタクシ、マラソンの観戦というのは初めて。
大阪では大きなマラソン大会がよく行われますがいつもこんなに人が多いのでしょうか？
スタートを見届けていったん家に帰るとTVは既に中ノ島あたりを走る選手の姿を中継していました。
それを見るうちにいてもたってもいられなくなり、せっかく淹れたコーヒーを飲むのもそこそこに
戻ってくる選手達を待ち構えるためにあわてて再び長居競技場を目指しました。
炎天下片道4キロの2往復は大変でしたが、「土佐礼子はもっとしんどいんだ！」
と自分を奮い立たせて自転車をこぎました（爆）。
＊＊＊
おそらく観戦者の大部分は私達と同じく、特にマラソンに興味は無いけれど
「せっかく近所でやってるんやし、タダやし行ってみよか〜」
というノリでやってきたのものと思いますが、その応援振りは見事で、
日本人選手にはひときわ声援は高くなるのは当然ですが、テレビには映らない無名の外国人選手や、
最後尾の選手にも惜しみない声援と拍手を送っていたのには正直感動しました。
私はネイティブ大阪人ではありませんが、そんな暖かい応援ができる大阪人の
一員であることを誇りに思った一日でもありました。
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