2008.7.10

ようこそ、先輩！
　

　去る７月６日に行ったスキップハウスのオープンハウスには私の尊敬する大先輩がお二方お越しくださった。
今日はそんな大先輩にまつわるエピソードをご紹介したいと思う。

　以前勤めていた工務店時代にお世話になった設計事務所にいらっしゃった方で、現在はインテリア事務所を構えてる傍らスキップハウスの現場近くの女子大で教鞭をとられている Ｉさん。
普段はなかなか作品を見ていただく機会がないのだが、今回はお勤め先から近いということもあってオープンハウスの数日前にお声をかけてみた。
現場に足を運んでいただくのは実に格子の家以来のことである。
なかなかよく考えられているね、と好評いただいた（いくら後輩と言えど面と向かってはけなしにくいものだが）。

帰りがけに「小川君、ここは現場監理は誰が担当したの？」とのご質問。
「スタッフを伴って現場に出向くことはありますが、どの現場もすべて私が監理を担当しています。」
と答えると、嬉しそうに
「そうかそうか。人任せはいかんよ。これからもオーナーズシェフの家づくりをしなさい。」
とのありがたい激励のお言葉をいただいた。

　シェフ言えば、このIさん、料理が大変お得意で、
先日もご自宅にお招きいただいて男の手料理と美味しいお酒を頂いたばかり。
名作チェアのコレクションがさりげなく置かれた、６０年代の香り漂うお住まいも趣があった。

*　*　*

　
そして、もうおひとかた、関西の建築界でご活躍されている重鎮、Ｏさん。奥様とご一緒にお見えになった。
建具の納まりに大変興味をもたれたようで、建具をはずしてそのディテールをご自分のカメラに納めておられた。
われわれ「そのスジの人間」がほかの」設計者の現場を見るとき、一番興味を持ってみるのが建具の納まり。
金物はどんなものを使っているのか？小口の処理は？などなど、
「おっ？」と思った建具はじっくり観察して自分のネタ帳に書き込む。
私のディテールに大御所が興味を持ってくださった（建具をはずしてまで！！）なんて、設計者として誇らしいことこの上ない。

ようこそ！先輩。今後ともよろしくお願いいたします。

　

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