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私的な趣で落ちつきたい
「狭いながらも楽しい我が家」とは不動産取得が困難な
日本の住宅事情に光明を与えるキャッチフレーズですが、この「楽しむ家」は、その難題に対する回答を見事に具原価した間取りプランです。
テーマはずばり「楽しむ」こと。生活するだけではない、居ながらにして楽しめる住まいです。
そのための細かな仕掛けも充実しています。たとえば和室。地窓（床面に接して設けられる低い窓）から自然光が差す趣のある畳間は、侘（わび）寂（さび）を楽しむ静寂空間。箱庭に面し、季節の緑が目にもやさしいので素。同じく箱庭を共有するのが浴室です。箱庭は塀で囲まれているので、両開きの窓全開で、露天風呂のように入浴できます。
１階リビングの大開口の上には吹き抜けがあり、それを回廊が囲んでいます。２階のすのこデッキを渡ればカウンター付きのバーコーナー。夜はここでお酒でも楽しもうというわけです。コンパクトな中にも収納も充分に確保しています。
間取りからは読み取れませんが、和室入口は壁と同色の木製建具で間仕切られています。一見すると壁に見える建具を開けると和室が現れるという仕掛け。そんなところも実に楽しいのです。 |
